告訴とは？意味を簡単に説明！告発との違いをわかりやすく説明

たくさんある法律用語の中でも混同されがちな、告訴と告発についてわかりやすく記事を書きました。ここではそれぞれの言葉の意味や使い方、違いについてわかりやすく説明します。

告訴と告発は両方無料でできますが、法的に重い行為というのは事実。似てるようで決定的な違いがあるのでそれぞれ理解していきましょう！

告訴と告発の違い

告訴と告発は裁判所に刑事罰を求めるものですが、決定的な違いは【人】で誰がそれをするかだけなのですね。両方捜査や起訴のきっかけを作ることができる、大事なものなのです。

これさえ分かれば実際に起こったときも、もしくはテレビやニュースのときでも理解して見ることができますよ！では告訴と告発の違いを、わかりやすく説明しますね。

【告訴とは】被害者または代理人が、犯罪行為を行ったとされる人を刑事裁判にかけるために、直接検察官や裁判所に訴える行為のこと

まず被害者が犯罪にあった場合被害届（という紙）を警察に届け出ることができます。そして警察が捜査を行い、犯罪の処理をして告訴の手続きが開始されるのですね（するかしないかは自由）

一方警察に届け出ることなく、犯罪者に刑事裁判を行いたいときに検察官や裁判所に知らせる必要があります（これが告訴）

生ぬるい判断ではなくて、法的な重い罰を！てな声が聞こえてきそうですね。ただし、告訴が受理されても、検察官が起訴しない場合や、裁判所が無罪判決を下す場合があるため、刑事裁判での有罪判決が出るかどうかは必ずしも保証されているわけではありません。

告訴罪の重さは、犯罪の種類や状況によって異なりますが、犯罪者に対して刑事罰を求める法的な手段なので、重大な犯罪行為に対して行われることが多いといえるのですね。

重大な犯罪もさることながら、どれだけ被害者が傷ついて怒っているかがわかる判断になるとわたしは感じました。

【告発とは】犯罪を目撃した第三者などが、犯罪があったことを裁判所に届け出る行為のこと

告発も告訴と同じく、刑事罰を求める法的な手段を犯罪に対して行ってほしいときに使われます。一般的には犯罪を目撃した人が行うことが多いため、被害者の承諾を得ずに行われることがあります。

ゆえに被害者が告発によって不利になってしまうこともあるのですね（冤罪が良い例）告発を行う場合には、慎重に考える必要がるあると感じました。

良かれと思って正義感で告発することが多いんでしょうけど。余計なことしやがって！な声が聞こえてきそうです…

【告訴】と【告発】は法律用語としては明確な違いがありますが、日常的には混同されがちです。以下それぞれの例を見て、解釈してみてくださいね。

Aさんが、Bさんから強盗を受けた場合、Aさんが被害届を出すことで犯人の逮捕を求めることができます。もし逮捕された犯人が釈放された場合、Aさんは告訴することができます。告訴により、裁判が行われ、犯人が有罪判決を受ける可能性があります。
会社員のCさんが、職場で上司のDさんからパワハラを受けた場合、Cさんは被害届を出すことができます。もし警察が動かなかった場合、Cさんは告訴することができます。告訴により、裁判が行われ、Dさんが罰せられる可能性があります。

Eさんが、Fさんが路上で〇〇を使用している現場を目撃した場合、Eさんは警察に届け出ることができます。これが告発です。告発により、警察が捜査を行い、Fさんが逮捕される可能性があります。
Gさんが、ネット上で差別的な発言をしているHさんを発見した場合、Gさんは人権侵害等の被害を受けた者がいなくても告発することができます。告発により、警察や検察が動き、Hさんが刑事処分を受ける可能性があります。
Iさんが、Jさんが無免許で車を運転しているのを目撃した場合、Iさんは警察に届け出ることができます。これも告発です。告発により、警察が捜査を行い、Jさんが処罰を受ける可能性があります。