
車に落書きされて器物損壊!費用や時間の損失が大きかったけれど、被害届を出すことで、未然に同様の被害を防ぐことができる可能性がある。今回の体験から、被害届を出すことが被害者としての最善の選択であることを再確認する。
この体験談を読んでいただき、被害者がなるべく損をしないよう、同様の被害にあった際には適切な対応を取ることができるようになっていただければこれ幸いだ。
いつの間にか車の後ろに落書きをされていた
あれは子供を迎えに行っていた、10月の平日15時頃。下校中の道の車内で、まだかな〜って子供を待つ。
すると帰ってきた小1の息子が第一声…「車の後ろ何コレ?」「は?」ってなるわたし。何を言ってるのかわからず、とりあえず外に出てみると。
恐らく油性ペンで、何かわからない言葉を二言、殴り書きされていたた。白い車の後ろに、見事だいたい手のひらくらいの文字が3つ大きく書かれている。
ちなみにその言葉、純粋無垢なわたしは初耳で。旦那に聞いて初めて卑猥だったんだ!って気付いた。
「え?いつから?」うわ〜、今日は色々と行ったぞ…この車でウロウロと?って…パニックになりそうなのをおさえつつ、とりあえず警察に電話してどうしたらいいか聞いてみよう!ってなったのだ。
(この判断は正しかったのか迷うところ)
家に帰らず、その発見した場所でとりあえず警察に電話をする。15時半くらいだったかな。ここからがとんでもなく!長かったのだっ…!
被害届を出すには現場に行かなければならない

警察に電話したら、まず発生時刻と場所、どういう風に落書きされたかを伝える。そして警察署に行かなければならなくなった。そりゃあ、そうだよね。
どうやら被害届を出すには、現場で車の落書きに指さしているわたしの写真がいるみたい。そう説明を電話越しの刑事さんに聞く。
わたしはこの日珍しくA店とB店とC店をはしごして、買い物していたのだ!(高速回転で頭の中が動く…)
(ヤバい!どこかわからない…って言ったら全部行くことになる?それだけは避けたい!A店とB店は駐車場の位置的に一旦、車の後ろを通りすぎて気づくだろうから、違うな。てことはバックで駐車して、後ろが壁だった…最後によったC店だ!)
え~っと(5秒くらい考えて)
「C店ですね」
「被害にあった車がいるから、追従して行きますね」
(うわぁ今からC店?道混むな、帰りなんてさらに時間もかかるわ。あ、パトカーに乗せてくれたら楽なのになぁ…)
「わかりました」 続く…
防犯カメラ確認
C店のわたしが停めた駐車場に行き、実況見聞をする警察官。もちろんC店駐車場のわたしの車が見えるであろう、防犯カメラの映像を確認しに店内へ行くと言う。その間自分の車内で待つわたし。30分以上は待っただろうか…
(防犯カメラ一緒に見たいなぁ…密着24時みたいだ。もう19時か、てゆうか被害者時間も損しすぎでしょ)
はたして映像に手掛かりはあったのか?!
怪しそうな車が複数あったらしい。
刑事「黒のアルファード、リアのドア開けてちょっと動きが怪しい」
わ「怪しい雰囲気の車って、車種とか特徴ってやっぱりあるんですか?」
(いろいろ聞きてぇ!ここで密かな密着24時ファンがくすぶり出す…)
刑事「やっぱりあるね」
わ「やっぱりあるんですね…怪しい人が好む車って」
わ「色も黒が多いとかあるんですか?」
刑事「黒…多いね」
わ「へぇ〜すごいなぁ」
(ただの知りたがりだけど、怪しいのでここで聞くのやめておこう)
時間が遅くなったので次の日に持ち越し

帰宅ラッシュとかさなり、普段20分そこらで行けるC店まで1時間近くかかった!発生時刻は15時くらいだったので、帰る頃には21時くらいになる。全部市内なんだよ…
(刑事さん混む道通ってるもんだから、余計時間かかってるわ…)
本当に時間を損したな、一旦家に帰ってごはんも食べて来たけどなんかお腹もすいたし、心身ともにすんごい疲れた。
実況見分して現場で写真を撮り、警察署に戻る。その頃には時間は21時近くになってた。当然夜遅いのでできなかった書類の手続きは、明日に持ち越しになる。
第1の損ポイント、1日の大半をそれに費やし数日は手続きに追われ…被害者は時間をかなり損するという事実がこのときわかったのだ。
すぐそこの市内なのに6時間もかかったわ、心身ともに疲れた…落書き車のまま帰らないといけないなんて、早く消したいな。
帰って車の落書きを消す
とくに消してはダメとも言われてないので、このまま色んなところを走り回るのも嫌だし。とにかくすぐにでも消したい。
雨がふる中、お店でコンパウンドセットを買って家に帰って消した。油性ペンでかかれてたけど、まぁ超コンパウンドの力がすごくて跡形もなく綺麗に消せれたのだ。今日中に消したかったから、良かったな。とんでもない1日だったなぁ。
自分で消したらダメ?
被害届の書類を書きに印鑑をもって再び警察署へ。もう1度車の落書きを確認しようとした刑事さんが…
刑事「あれ?消しちゃったの?マズいなぁ…」って一言。
わ「え?消したらいけなかったんですか?」
刑事「まぁ…う~ん、大丈夫かな」
(本当に大丈夫なん?いつまでこの卑猥な言葉が書かれた車を乗れって?もちろん修理に出したとして、けっこうな金額したら払うの自分じゃん!マジで理不尽)
どうやらくわしく聞いてみると…
正しい順序
綺麗さっぱり自分で消したものだから、落書き犯に請求するものがないんだとか!被害の内容としては車の落書きも車の傷と同様【器物損壊】なので、修理代金が出ないと請求するものがないみたいな感じらしい…
は?知らんし!待ってよ、じゃあ自分で払うってさ、見つからなかったら損になるんじゃね?マジで被害者って損じゃん!心の底からそう思った。
- 1車屋へ修理に出す
- 2まず修理代金を自分で払う
- 3領収書をもらう
- 4見つかったら落書き犯に請求する
(領収書の金額を)
- 5見つからなかったら損
まず修理代金は自分で払う、というのがポイント。第2の損ポイント!ハイ、お金までも自分で払わないといけないなんて被害者って本当損しかないじゃんね。
わ「見つからなかったら払いっぱなしになるんですか?」
刑事「そう…なりますね」
わ「被害者って損ですね…」
刑事「そうならないよう捕まえます」
そんなやり取りをしてから、丸3年捕まらず…しかしついに進展が?!
【まとめ】被害届出しても見つからなかったら損しかない

器物損壊の今回の被害、完全に被害者のわたしが損してる。時間もストレスも半端ない。車を磨くために買ったグッズ代金分もマイナスだ。細かく言えば、いくらでも損していることはでてくる。
こうして損だ損だと書いたが結局のところ【車の落書きを器物損壊で被害届を出す】という行為は、わたしができる最善の対策だったと今はそう思える。
しかしそのために子供の習い事休みにしてしまったとか、夕飯を買って帰った食事代とか、警察署に行こうと慌てて車に乗ろうとしたときに…メガネが道路に落ちて傷がついたとか…マジで損失ばかりなのは事実だ。
(だからレシートと何を損したかの記録はしっかり残しておくように)
見つからなかった場合、器物損壊で直した数万円は自己負担になる。そうするとお金も損したことになる。どのみち払うのは絶対なので、被害者になった場合は見つかるという淡い期待をして被害届を出す、というのが正解じゃないだろうか。
その点を踏まえて、安く修理してしまうか上乗せして修理してしまうかは…悩むところだ。
だから今回の被害者はわたし含め3人いたが、それぞれ違う行動パターンで。それも面白い(やっと報われた車落書き犯逮捕)←ぜひ読んでみて。
悪いヤツがのうのうと過ごしていることに腹は立つものの、嫌なことは忘れたいのが心情。そのために落書きを消して、見えないようにしたし(写真に撮りたいところだったが思い出になっちゃうので)なんか珍しい経験したなぁって、わたしの中で1つの体験談としておしまい…になるはずだったが!!
被害のことなどすっかり忘れていた、3年たったある日。なんとっ…