
そろばんは役に立つ、子供のためにいい。と言っておきながらも、本人は辛いときもあったみたいで。
そんな珠算検定と暗算検定の進み具合と、子供が壁にぶち当たったときのことをブログに書いてみた。
同じく子供がそろばんを習ってていつまで続けるのか、壁にぶつかってる人はぜひ参考にしてほしいと思う。
そろばんが中々合格ができない!最終合格ラインは?
子供は珠算1級に5回くらい落ちている。本当に合格できなくてそろばん嫌いになりかけてた長男。
2回合格できなかった後に、ついにそろばんをやめると言い出してしまう。
練習では合格点取れるのに、本番になるとなぜか合格できない。それが続くとあまりくじけない息子も、ズーンと暗く肩を落としていた。まさに壁、葛藤だったのだ。
この先合格できるまでの苦労を考えるとしんどくなり、あの頃は…そろばんに行くたびにため息ついてたな。
長男の場合
- 小学3年生から始める
- 最終は珠算1級と暗算1級
- 中1の秋頃まで続けた
小3からの習い始めは少し遅いかなと思ったけど、割とすんなり珠算2級まで合格できました。ただ珠算1級を合格するのに本当に苦労して、3回以上は合格できなかったりと、本人はとても辛そうでしたね。
練習では合格点取れるのに、本番になるとなぜか合格できない。そろばん行くたびにため息ついてたり、かなり葛藤していました。部活を休みながら、中1までそろばん教室に通い珠算1級合格の目標までがんばって続けています。段まではやらない、と自分で目標をそこまでと決めてたみたいです。
今までの試験会場は他のそろばん塾の子供も集まる、○○会館などの施設で、しかし今回は「空いてなかった」という理由で、いつものそろばん教室になってしまったのです。それがよかったのか、結果合格できたのです。本人は大喜びではなく「やっとできた」ってホッとしてましたね。焼肉つれて行ってあげました。
珠算検定に合格できたのは中1の11月、そろばんを習って4年半(月8回50分の習い事)暗算検定1級に合格できたのは、6年の4月、そろばんを習ってから3年10ヶ月くらいのこと。長い道のりでした。
次男の場合
- 幼稚園年長から始める
- 今現在珠算3級合格に苦戦
- 現在進行中、小学6年生
そろばん教室が車で行くところにしかなく、次男を家に1人留守番することになるので、結果的に幼稚園という早い時期から習う結果になっています。
授業中も家でできるような数遊びからはじまり、そろばんに慣れさせるための簡単な計算をやったり…。そりゃあ、幼稚園児にはつまらんですよね。
案の定長男から「(弟は)○○そろばんゴリゴリやってるよ」とか「ボーっとしてる」とか聞いてました。何歳から習うのが正解なのかという答えは、早すぎるとお金の無駄になるということがわかりましたね。我が家は次男の預け先もなかったので、長男のためと思い、しかたなかったのですけども。
今現在次男は、小6で珠算3級合格に向けてがんばっています(むしろ苦戦しています)次男の方が習っている期間は長いけど、やっぱり向き不向きはあるのですよ。
珠算3級合格までがんばって行こう!と励ましながら、習い事に行っている日々ですね(現在進行形です)それでもクラスの中では、算数はかなりできる方です。最終目標は珠算3級です。
父親の気持ち
子供はそろばん教室に行った方がいい。常々そう言っていました。そんな父親は珠算1級合格まで続けたそうです。自分自身もかなり1級は苦労したそうですが、子供のうちはがんばることも必要だ!という考えを持っていました。
今やめたらそろばん経験は残るけど、せっかく1級の勉強してるのだから絶対頑張った方がいい。生涯ほこれる力はある方がいいし、絶対大人になったとき続けててよかったと思うから!そういつも励ましていました。
そんな父親は随所で人生の役に立った、そろばんの良さを本当に理解しています。検定前には家でタイムをはかって、そろばんを子供に教えたり、自分と対決したり、合格できるように子供を導いていました。
わたしがそろばんの送迎が嫌になった時も、休日の土曜朝にそろばんの送迎に行ったり、そろばんの習い事には積極的にかかわっていましたね。そんな父親の言葉は説得力があるので、子供はほとんど反論しませんでした。
母親の気持ち
今どきそろばんって古いし、意味ないんじゃないの?って確かに言いました。そんなわたしはそろばん教室に通ってないし、そろばんが全くできないから、そろばんの良さがわからなかったのです。
むしろ習い事に連れて行くのはわたし(母親)の仕事なので、辛そうに行っている子供を見ては「辞めたらいい」って何度も父親に言っています。
1級持ってて何になるの?意味ないんじゃないの。今どき使わないのに。ずっとそう思ってましたが、長男や次男が育った今は、考え方が変わりました。確かに2人とも勉強はできているので、そろばんは意味なくはない、と思っています。
そろばんを習ってない子供と習っていた子供の差はわかりません。しかし2人とも塾に行ってませんが勉強はできる方です。それをふまえても、父親には言えない本音を間近でずっと見てきて、他人の子供にそろばん教室をすすめるか?と言ったら…
正直すすめるかなぁ?迷うところです。それはわたし自身が、そろばんの良さを本当に理解してないからだと思います。しかしYouTubeとかゲームとかテレビ見るとかやっていただろう時間を、そろばん教室に充てれたのは本当に良かったと感じていますね。
そろばんが子供の習い事としておすすめの理由3選

習い事で「そろばん」を選ぶと、他のものと比べてどんなメリットがあるのか考えました。そろばんはで右脳を鍛え、その結果いろんな脳力が鍛えられます。
- イメージ力
- 記憶力
- 集中力
- 情報処理能力
- 計算力
調べれば調べるほど代用はきかない、唯一無二の習い事だと確信することばかりでした。
理由①地頭が鍛えられる

地頭とは…教育ではあたえれない、その人本来の頭のよさ。知識の量でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう
絵本を読むのと同じで、子供のころに伸ばすべきは基礎的な能力です。知識や技術は大人になってからでも手に入りますよね。そろばん式計算では脳の右側(右脳)が良く使われることがわかっています。
学校の授業だけだと左脳に偏りがちです。そういった点でそろばんは頭の基礎能力、つまり地頭を鍛えるには最適なのです。そろばんは、指先を使って珠をはじいて計算します。
左脳:数字を速くよみとる
右脳:秒速処理で珠をはじく
左脳:正確な数字で回答する
そろばんで右脳を鍛えることで左右のバランスが良い脳を作り上げることができます。そろばんの球をはじく動作は、超スピードで正確にうごかさないといけません。
指先を動かす運動=右脳に効果的、と言われています。
右脳のトレーニング=イメージ力・ひらめき力・発想力、にとても効果的なのです!
理由②集中力がつく

暗算1級ではこれを3分でやります。
20問を3分つまり9秒/問です。頭から煙が出るくらい超集中しないとできませんよね。そこで必要なのが…先ほど書いた左脳と右脳を交互にフル活用する能力なのです。
つまり、インプットとアウトプットを集中して高速で正確にすることが、いやおうなしに鍛えられるのですね。短時間でグッと入る集中力がものすごいのです。
理由③月謝が安い
これは、人気TOP5の習い事とそろばんの月謝を比べたものです(およその平均値)
月謝 | 回数/週 | 1回当り | |
そろばん | ¥6,000 | 週3 | ¥500/回 |
水泳 | ¥10,000 | 週2 | ¥1,250/回 |
塾 | ¥15,000 | 週2 | ¥1,875/回 |
ピアノ | ¥8,000 | 週1 | ¥2,000/回 |
英会話 | ¥8,000 | 週1 | ¥2,000/回 |
体操 | ¥5,000 | 週1 | ¥1,250/回 |
そろばんは圧倒的なコスパ!脳力も鍛えられて、計算も早くなってしかも安い!これはやらない手は無いですね。ピアノだと30分コースだったり…でも子供のそろばん教室は、50分です。
そろばん検定の受験料金は約2000円~2800円で、暗算検定の受験量は約1000円。他の検定料金よりかは安いですね。ピアノだと発表会料金が1万円以上はしますし。そろばんノートや教科書も500円以下なので、教材も安いということになります。
そろばんは何歳から習うのがおすすめなのか

2人の子供を見てきた結果、九九を習い始めるころがちょうどいい!という答えに行きつきました。やはり数というものに抵抗がなくなってきてからが、おすすめ。
「○○(弟)そろばんゴリゴリやって遊んでる!」そんなことも聞かされると、ゴリゴリはやっぱり意味ないんじゃないかなぁって思ってしまう。ふれあいにはなるけど、お金払ってやることではないですよね。
たまにそろばん教室でも「あの子ちっちゃいな!」なんて子供を見かけると、ゴリゴリしてんのかなぁってつい思っちゃう。そろばん教室の本当の初期にやる、数のお勉強なんて意味はない。それなら家でピタゴラスイッチでも見せとけ!って過ぎ去った今はそう思います。
適度なタイミングじゃないと、お金も時間も損する可能性大なのです。じゃあどの時期がいいのかというと…
おすすめは小2か小3
まだ素直な時期なので、親が与えたことは疑問なくやってくれます。小学2年生になると算数に九九が登場するので、あわせて習うとピッタリ!数の基礎はできているので、そろばんに抵抗がなくなると進級も早いです。
九九でつまづく他の子を見て、自分はこんなにできるんだ!って自信もつくのでおすすめ(子供はまわりと比べて自信をつけるもの)
そろばんの試験で合格して賞状をもらうと、嬉しいし喜びも感じられるのです。実際長男は賞状をファイルに入れて、嬉しそうにしていました。もちろん算数が得意になるので自信もついていきます。
幼稚園から小1
やはり数というものに抵抗がなくなってきてからがいいので、でないと「そろばん遊び」にお金を払うことになってしまうでしょう。
たまにそろばん教室でも「あの子ちっちゃいな!」なんて子供を見かけます。兄弟のついでだとしても適正時期というものがある、早く習わせること=できる、ではないのです。
そろばん教室の本当の初期にやる数のお勉強なんて意味はない。それなら家でピタゴラスイッチでも見せとけ!って過ぎ去った今はそう思うのです。適度なタイミングじゃないと、お金も時間も損する可能性大なのですよね。
大人には
大人のためのそろばん教室が実際にあるのです。わたしは簿記はできてもそろばんは全くできない、多少数字に強いと思ってるが、未経験の大人にとって…そろばんを1から習得するのはかなり苦労するでしょうね。
大人はそろばんが脳トレになるから、おすすめ!と言われてもやる気はでないです。脳の若返りを期待するなら他の楽しいことをやりながら、脳トレしたい!そう思ってしまうのはしかたないことですね。このご時世”そろばんは時代遅れ”って、中学生だって拒否するのは目に見えています。
その点素直な小学生の子供は、とくに深く考えていない。与えられたものをこなしていく、応用力はかなり高い。だからそろばんは、小学生の3年頃がいいのですよ。
【まとめ】そろばんは何のために習うのか

2人の子供を見てきた結果、そろばんは九九を習い始めるころがちょうどいい!という答えに行きつきました。親の言うことをすんなり聞いてくれる、小学生がいちばん効率よく学べるのです。ぜひ自分の子供の目安にしてみてくださいね。
挑戦して合格できたことに意義があるんだと終わった今はそう思います。子供のときに、経験するからこそ人生の糧になるのでしょう。諦めないでがんばり続ける美談も、人生に1つくらいはあったほうがいいのです。
そろばんは何級からすごいのか?未経験のわたしからすると3級からです。しかし習っていた人は「そろばん3級持ってる」とは自分から言いませんよね。ということは本当に自分で誇れるのは、珠算1級と暗算1級ということになるのでしょう。
そろばん教室にも暗算だけ習っている人が、ちらほらいますが。そろばんを習っていると、長男いわく暗算はやさしく感じるみたいです。それでも両方1級は難しいので、段を持ってる人がいるならその人は”超人”なのですよ。
人より秀でてることがすべてなのか?母親のわたしは疑問ですが、子供のときはやっぱりまわりと比べて自分の自信を保つんだそう(旦那談)子供は今でも計算は超絶早い。あと、金勘定も得意。地頭はかなりいいんじゃないかとそう思っています。
子供がそろばん検定で中々合格できない!そんな壁にぶつかったときは、乗り越えるまでしばらくは応援して様子をみてみてくださいね。みなさまの参考になったなら、嬉しい限りです。